カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

27回目 再び閉鎖/開放系について

27回目 再び閉鎖/開放系について

14回目に身体内部圧力は少なくとも1013hPaに等しいか/それ以上だとのべた。また圧力もれのない閉鎖系でなければカイロ医術の効果を期待するのはむずかしとも述べた。その内部圧力はどこからくるものなのか。結論を先にいえばすでに卵子発生だんかいで外部にくらべ内部圧力はたかい。                           
*ヘクトパスカル(hPa)はミリバールに等しい。
*1バールは 1 atm(1気圧)に値が近く、1atm = 1.01325 bar = 1013.25 mbar となる。1.325%の差があるが、気圧計の測定精度を考えると実用上は同じとみなせる。net参照。

発生学によれば受精卵はその発生過程において、ある程度細胞の数がふえると卵(ラン)の表面にならぶ―胚胞形成。表面にならんだ細胞群を我われは外胚葉とよぶ―神経系や皮膚を形成する。                       

受精卵の中は空間ができ液体にみたされる。次の段階で細胞の両極にくびれができ原腸陥入という過程にはいる―食管(腸)が形成。

この時、陥入によってできる壁面が内胚葉になる。言いかえると外胚葉と内胚葉は一続きになっている。外側にあるときは外胚葉。内側に陥入すると内胚葉になる―主に内蔵を形成。

体表医術者として見落としてはいけないのは「発生は中から外に向かって進行するのではない。外から内に向かって、陥入とつなぎがえによって進行することだ」。発生の初期段階ですでに内部は外部にたいして完全に閉鎖状態にある。内部圧力は変化をしていない。

これらの事実は体表医術者に重要な指示をあたえる。「手術痕は塞がなければならない」ということだ。塞ぐといっても皮膚表面側は塞ぎようはあるが、たとえば扁桃腺のように内部で切られたものは塞ぎようはない。また体表に近い側は塞げても深部側は塞ぐことはできない。

こうゆう表現をすると「手術痕はチャント塞がっている。もし開いていたら動けないはずだ」との指摘をうけるかもしれない。とにかく体表医術者としては「皮膚表面にある手術痕は塞ぐこと」だと理解してもらいたい。

疑う方はそこそこ以上の手術を受けた経験者の、血圧/脈拍数/1分間の呼吸回数/体温/視力/本人の寒さ感(あるいは熱/温感)/低気圧にたいする敏感度/寝入るときの姿勢等の整合性を調べれば、私の言っていることの信頼性を理解できるはずだ。

いま一つ皮膚の構造は鍼医術に重要な指示をあたえている。鍼の刺入の深さだ。表皮の厚さは0.06-0.2mm。真皮2.0~2.2mm。表皮と真皮の間に基底膜がある。基底膜より内部は結合組織になり繊維性にとんでいる。感覚器/血管がおおく分布。その血管には主に交感神経がまとわりつく。ちなみに内臓に分布するのは副交感神経になる。                                    

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