カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

17回目 カイロプラクティック医術 EXILE/アツシさんの言葉

17回目 カイロプラクティック医術 EXILE/アツシさんの言葉

昨年末、EXILE:エグザイルのアツシさんがテレビで以下のような話をしていた。彼も整体に通院しているようだ。

「その整体の先生は若いときうけたスポーツ/一般外傷・衝撃などを時間をさかのぼって治療をしてくれる。今、自分は14才ぐらいまで年齢がさかのぼっている。あと少しだ」と。

つまり彼の現在の年齢から14才までの外力による損傷部は治療し終えたということだ。また彼は「治療はすごく痛い」ともいっていた。

そのまま聞いてしまえばなるほどと思える。事実、司会者のタモリさんも「そんなすごい治療者がいるのか」と感心していた。

私にはアレと思う点がある。外傷をうけた部分/組織に外傷/外力を記憶する能力はあるのかという点だ。正確には1/60兆の個々の細胞に年代まで記憶する能力があるのかということになる。

生物学的には個々の細胞も何らかの意識をもつという。また心臓/肺/胃/腸/筋肉といった器官にも記憶する能力はあるようだ。

「臓器移植をうけた患者さんが知らないはずの提供者のことを知りえる」。「提供者の家族をたずねその家族に一員としてみとめられた」。
「自分の中にいるもう一人の自分の名前をしった」。「食べ物の指向性/性格が変化した」。「異性への関心傾向などもかわった」という報告がある。

ただ今回のテーマになっている、外傷/外力を細胞が年代べつに記憶できるという報告はない。ない以上とうぜん脳を介してというこになる。

介する脳機能としては1秒間に1億の刺激をうけるため、ほとんどの信号は脳にとどく前にブロックされる。アツシさんは「すごく痛い」といっている。たぶん順位/治療対象部の要求するエネルギーの質(質量のあるもの:重さ/振動。質量のないもの:温度等)の選定もしていないようだ。おそらく絶対基準法による治療後評価もしていないと思う。

そのような状態で何を根拠にして「いま14歳までもどっている」と言えるのだろうか?
声に出していうのはむずかしいのではないだろうか。

私しの経験では最高80年前の記憶に関する疾患を治癒させたことがある。質問にたいし患者さんが、「母からこのように聞いている」と思いだしてくれた。伝聞の記憶として患者さんの意識にあがってきたのだ。

この治療がうまくいった一つの動因としては、外傷と本人の記憶が一致したことがおおきい。ただ一般的にはかなり大きな外傷でなければ記憶には残らない。とくに子供の頃の打ち身/けがなど覚えていないものの方が圧倒的におおいはずだ。

アツシさんへの治療者の言葉には少し「こうあってほしい」という願望がまじってしまったかもしれない。

上記の報告と私の治療経験から、記憶を対象とする治療は「外力の質性」をできるだけ多く知ることが大切だとおもう。そうでなければ的確な治癒刺激を脳におくることはできない。

〇外力の質性をしる
問診―前提として覚えている範囲にはなるが
・損傷形態:ぶつけられた・ぶつかった・落ちた・モノが落ちてきた・はさんだ・蹴られ
 た・投げられた・絞められた等々々——-。
・外力のくわわったか所:頭・肩・背中・腰部・おしり・膝・手/足首・感覚器等々々——-。
・力の方向:損傷部への力の進入角度。面積。
・外力を受けたときの身体の姿勢。

〇治療者がしらべる
・損傷部のふかさ:皮膚からの衝撃の浸透度合。深い/比較的ふかい/浅い。
・損傷部位の温度:他の部位にくらべて高い/低い/同じ。普通ある程度以上の時間をへ
 た外傷/外力については温度差はほとんどない。もしかしたら周囲にくらべてやや低い
 かもしれない。もし温度差がはっきりあるようなら、差は衝撃の浸透度合を意味する。
・外力の特性:損傷部は他の損傷のない部位と比較すると同期をしていない。あるいは振動がとまっている。

〇治癒力として入れる刺激は
・かって外傷/外力としてくわわった刺激はあやまったものだと組織/(脳?)に認識させ
 る。そのためにはかっての刺激をできるだけ無効に近づけるような刺激をいれる―「180°
 の原理」。

〇入れる刺激の条件として
・治療技術という意味では末梢部は「180°の原理」をもちいる。もし180°の原理をもちい
 るこができないようなか所、たとえば体幹では「外力の質性」で特定した振動数/リズム
 で対応する。

〇重要
・治療はかならず順位にしたがうこと。治療にたいする飽和/満足度がみたされなければ、
 絶対基準法による治療後評価を「合格」することはむずかしい。*順位:順番と位置を
 同時に満足させること。
・1秒間に1億の刺激をうけるの続き。ブロックにより、わずかな刺激のみ脳にまでとどく。
 さらに脳にとどいた刺激のうち、ごくわずかな刺激だけが意識層にまでとどく。
・治療とは「意識層までとどく刺激/信号を身体にいれること」と定義できる。

アツシさんを診ていいる先生、記憶を意識しての治療方針には間違いはない。ぜひ治療後の絶対基準法による評価もやってもらうことを期待する。
佐藤和市DC.

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