カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

1回目 改訂・事実と観念

1回目 改訂・事実と観念

投稿日2011年4月20日投稿者: waichisato DC.→和漢構造論

◆まず「事実と観念(的)」の混同をさける。*観念(的):具体的な事実から離れて、抽象的に頭の中だけの考えにかたよるようす→学研・現代新国語辞典より引用。
「1895年DDパーマーによる最初のカイロプラクティック・アジャストメントがなされた。———17年間耳の聞こえなかった男、ハーベーリラードは耳が聞こえるようになった」。カイロプラクティック発見の様子をこう歴史は伝えている。

◆10数年前になる。ある編集者と話をしたときのことだ。カイロ発見の動機となった、「背骨→耳が聞こえる」話を疑う医師もいるというのだ。起こりえないという理由からだ。 
我々は「カイロプラクティック発見」と似た話を、報道で二つは知っている。一つはオーストラリアのリサ・リード。「途中失明の彼女が机に頭をぶつけて目がみえるようになった」。今一つが「視力を失った元学校・教師が山から転げ落ち、再び目が見えるようになった」。とう時、TVワイドショーなどで広く報道された。
この二つの話が事実で、カイロの話はありえないというのも不思議な話だ。カイロプラクティック発見の話も、事実と考えて良いのではないだろうか。

◆本題にもどる。ブログの読者にはここで「事実と観念」のちがいを冷静に考えてもらいたい。                                      パーマー先生の場合は治った⇒過去の事実。背骨を治せば治る⇒期待⇒観念の世界になる。「過去の事実と思い→観念」を混合してはダメだ。
ではどのようにしたら観念の世界を抜け、事実の世界に戻ることができるのだろうか?私がまだパーマー大のクリニックで、エクスターンをしていた頃の話だ。クリニックのアジャストメントルーム(治療をおこなう部屋)の1つに、その当時の私にとって、奇妙にうつる3つの器具がおかれていた。 *エクスターンの次にインターンとなる。
体重を測る2台のハカリ。左右の脚をそれぞれのハカリにまたがって乗り、重さをはかるのだ。ハカリにはストパーがついていた。測定後、患者さん本人が左右にかかる体重差を確認できるためだ。ロイド社製の下げふり糸もおいてあった。身体の左右方向への傾きをみるためだ。
大きなT定規もあった。フルスパイン像を分析するためのものだ。フルスパイン像とは 頭部から骨盤上部まで映ったレントゲン写真像のことをいう。

◆3つの器具からみえてくるカイロプラクティック・体表医術の真実は、とても観念の世界観などではない。数値/計測によって、「本日の治療」後を評価/確認しろという教
えだ。

◆私のオフィスでは、下げふり糸はロイド社製。アメリカ製のハカリは、残念ながら20年ほど前に壊れた。ストパーが効かなくなった。そのハカリはもう生産をしていないと聞いた。代わりにいまは日本製のハカリをつかっている。ストパーがないので、デジタルカメラにはじまり、今はアイパットでハカリのめもりの術前/術後の写真をとっている。 患者さんにみせるためだ。下げふり糸の結果も、撮影している。患者さんの中には、本人のスマホでとってほしいという人もいる。

◆このブログを読んで私もハカリを使ってみようと思う人へのアドバイス。アナログハカリをつかうこと。ハカリは1年ほどで買い替えることをすすめる。足をのせる測定面がゆがむ。
測定を開始してはじめの1~2回は、治療によって簡単に左右の体重差は等しくなる。ビキナーズ・ラックというものだ。本当の測定は2~3回目あたりからになる。

コメント



認証コード3371

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional