119回目 トムソンテーブル上におけるSOT
119回目 トムソンテーブル上におけるSOT
1970年代の話になる。Dr. Pierceの何回目の来日のときか忘れてしまった。私は個人的にピアース先生に質問をした。「ピアース・アジャストメント技法はSOTに影響を受けているのか」と。先生の答えは「違う」というものだった。いまから考えると、大変失礼な質問をしてしまったと反省をしている。
とう然、当時の私にはそれ以上の質問はできなかった。ただ今の自分をこの時代にスライドして考えると、私の中では確実にピアース技法はSOTの影響を受けていると考えている。
❖次の来日のときだった。ピアース先生は私に1960年代のSOTの教本をくれた。1970年代の物と比べ、本の厚さは極端に薄かった→1/5~1/6ぐらい程度の厚さだ。
❖パーマー大時代、私はDr.ヘーゲルからSOTを学んだ。最後の講義のとき、ヘーゲル先生からDr.DeJarnetteの言葉が伝えられた。「SOTは今が初めである。今後、諸君がSOTを発展してくれることを祈る」と。時代的にピアース先生は直接、DeJarnette先生から聞いたかもしれない言葉だ。
❖誤解をしないでもらいたい
SOTをトムソンテーブル上でおこなうという話ではない。DeJarnetteのブロック使用率は30%ぐらい。70%は使用していない。この部分こそDeJarnetteのSOTを、ピアースが理解した部分だ。
❖再び誤解という言葉を使用する
残念だがピアース技法を理解し、使用法も分かっていても真似はできない。これはピアース先生に直接アジャストメントをうけたことのある人間にしか理解できないことだ。
❖ピアース先生が見抜いたSOTの概要は以下のようなものだ。
カテゴリーⅠ:対熱への反応。
カテゴリーⅡ:水分への処理。
カテゴリーⅢ:対圧力。