カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

108回目 カイロプラクターからみた、マスク・ストラップ

108回目 カイロプラクターからみた、マスク・ストラップ

TVでマスクにストラップをつけ、ヒトが装着した映像を流していた。どうやらこのストラップを紹介しているようだった。この映像をみたとき、私はカイロプラクターとして言っておかなくてはいけない重要なことを思い出した。

45年ほど前の話になる。マートン・ガンステットから、直接教えてもらった、第1頸椎(アトラス)についてのことだ。

先生は私に「いいか、アトラスは絶対に後方から前方に向かってアジャストメントをしてはいけない。兄・クレアレンスのリスティングを思い出せ。第1文字はA.(前方)。これを忘れるな」。

私はこのルールを教わって以後、1度も無視したことはない。きわめて重要なルールなのだ。いまマスク・ストラップがこのルールを犯そうとしている。

マスクを支えるため、ストラップは丁度アトラス後方部を通るカタチになる。ストラップはマスクの荷重をうけて、つねにアトラスを前方に押すカタチになる。

以前アトラスに関するガンステットのルールを無視され、アジャストメントを受け
つづけた患者さんみたことがある。喋り/歩行は困難になり、全身が小刻みに震えていた。勿論、2~3回のアジャストメントを受けただけではこのような症状にはならない。ここには数年に渡ってアジャストメントを受け続けたとう条件がはいる。

ちなみに女子の使う「付けまつ毛」の1日の負荷圧は、136㎏だと記憶している。
  付けまつ毛に比べてマスクはかなり重い。しかも今後いつまでマスクを使用しつづけなければいけないかも分からない。

そもそもという話をすれば、背骨が治療対象部になることは無いといってよいほど少ない。対象になる場合は限られている。外力を直接、背骨に受けたときだ。
スポーツ・武術等による外傷/交通事故等がおおい。車では近年エアーバックの発達により、直接的外力が背骨におよぶことは少なくなった。

いま背骨が2~3次的に影響を受け、変位をしているとしよう。その変位部に治療者が誤ってアジャストメントをくわえたとする。結果、治療の進行は治癒に向かわずむしろ悪化方向にむかう。

パーマー哲学は教えている「メジャーを治療せよ。マイナーには触るな」。
ただ治療者にとって、メジャー/マイナーの判断は極めて・きわめて難しい。難しいということを忘れないでほしい。

アジャストメントは同じ位置に同じ順番でおこなうことはない。身体は非線形系である
ことを忘れてはいけない。

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