78回目 臨床から理解できたこと その1.
78回目 臨床から理解できたこと その1.
治療対象部は「反応の強さに比例して出現する」というものだ。1番強い反応をだす位置/構造/器官等が治療対象部、優先順番1位になる。
◆反応の強さをどう理解する
最終的には臨床家の判断にゆだねることになる。たとえば、治療位置における体表面からの放射エネルギーの強さ。他の位置と比べたとき、低下傾向と理解してもよい。
磁石をもちいて測定する者もいる。磁石のばあい血液温度37.5℃内の微少変化、言いかえれば周波数レベルでの変化をとらえている。+は高め/-は低めになる。
体温域が37.5℃の範囲内をこえ上/下方向にずれた場合、磁石には反応しない。ちなみに、治療のゴール、定位安定状態は磁石では測定できない。体温域は磁石の測定範囲をこえて
低くなる。
何故なら、ATP活性は体温の上昇に依存する。同時にフリーラジカルも体温の上昇に依存する。両者のせめぎ合いの体温が37℃あたりにある。生物は定位安定状態では37℃内の低めの値をとるようだ。
◆測定法は不安定
測定が不安定である以上、治療後という結果でその治療の完成度を知る以外に方法はない。
治療後の確認法としては、最低限左右の体重をそろえること。下げふり糸に後部正中線が一致することを条件とする。
・左右の体重をハカリ上で揃えることは、身体の対称系構造を等しくすることになる。
・下げふり糸は非対称構造をみる。
治療の理想をいえば、重心のsine90°化になる。左右の体重をそろえること/下げふり糸に後部正中線を一致させることは、だからこそ最低限の要求なのだ。
◆パーマー哲学
反応の強さに比例するといったが、臨床家によっては同時に複数個の治療対象部が存在する場合はどうなるのか。と、考える者もいる。ハッキリ言う。それは無い。
パーマー哲学が言うように、そこにはメジャー/マイナーの概念が存在する。その反応系におけるメジャーが、1番として出現する。メジャーを正確に治療すれば、反応は次の「系-2」が出現する。以後2→3→4------→終結。
誤解をしないように
メジャーが1つだとは言ってはいない。その「系-#」→この瞬間における1番強い反応をだす位置が治療対象部として出現する。そこを的確に治療をすれば、2番目に強い反応がでる。こうして治療対象部がなくなるまで反応は出続ける。
治療後の「確認/評価なき治療に進歩なし」。