カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

第60回 カイロ医術 治療対象部について

第60回 カイロ医術 治療対象部について

治療対象部を特定するとき、我々には二つの選択肢がある。脳を基準にするのか。体幹部/四肢を基準にするのか。私は脳を基準することを薦める。

◆基準とは
交叉:身体右側にあらわれる治療対象部は左脳からの要求になる。反対に身体左側は右脳からの要求になる。この関係は比較的以上の慢性疾患ではよくなりたつ。脳が基準になり身体に治療を要求している。

外力:外傷をうけてから時間的に間もないものは、その損傷部位も治療対象部になる。
記憶への定着性はまだあさい。

我々体表医術者の治療は「交叉」を意識すること。「損傷部位」への直接治療も、第一義的問題になる。

第一義的とはとう然、第二が存在することを前提にしている。第二義的になるのが、身体右側にあらわれる反応が、右脳からの治療要求によるばあいだ。「本日の治療」終結までにはかならず含む問題でもある。 *左脳は身体左側に反応する。

【復習】
以下に述べることは、体表医術全般でいえる:鍼・灸・指圧・整体等。
◆ルール
脳は1秒間に1億の刺激を受ける。身体にくわわる刺激のほとんどは、脳に到達するまえにブロックされる。

治療にもおなじことがいえる。電気信号にかえられ脳に送られる治療刺激/信号は、脳にとどく前にその多くがブロックの対象になる。だからこそ治療は正確な治療順番/治療位置の特定が必要になる。
*治療位置の表面積の大きさは直径2mm程度。
*技術論として、身体右側からいれた刺激/信号を右脳に到達させる技法は完成している。

◆臨床では
・治療する身体「側」が正しくても、刺激/信号が脳に到達するわけではない。脳に達するであろう治療対象部を正確にみつける必要がある。
パーマー哲学「メジャーを治療しろ。マイナーにはさわるな」。

・刺激/信号は「過不足なくいれること」。治療対象部が皮膚上にでていることもある。
脳内のこともある。思い込みで治療をしないこと。

・身体にいれる治療刺激/信号の総数(治療数)は不定。いれた刺激の脳への到達状況は
1手1手入力後に確認する必要がある。治療によりその「系-」が飽和すれば、次の治療対象区分へ「系-」は移行する。
 *1手1手:将棋の用語をもちいた。一個一個/1つ1つの意味。

治療の進行は系統発生学上の四肢動物の歩行運動に一致する。疾患によりエネルギー消費が増大しないかぎり、この治療進行になる。 

【参考】
疾患によるエネルギー消費の増大とは
疾患を維持するためには、疾患へもエネルギー供給が必要になる。すると歩行を変化させエネルギー消費を一定にたもたせようとする→歩行の変化がおきる。

体表医術は非常にむずかしい。だからこそ「おこないっぱなし」の治療ではだめだ。
治療後を治療者の目で、比較的でもよい客観に観察する必要がある。
簡易法として、ハカリ/下げふり糸/音の検査などがある→別ブログ参照のこと。

「評価なき治療に進歩なし」。

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