第55回目 Dr.ホロウィッツの話
第55回目 Dr.ホロウィッツの話
先日NHKでヒトと動物の両方を診る、UCLA心臓外科医Dr.ホロウィッツの話をきいた。興味をひかれたので、その後も追跡をしてみた。 HP:waichisato.com
アメリカでは100年ほど前まで、医師はヒトと動物の両方をわけ隔てなくみていた。時代の進行と共に、それなりの理由があって両者はわかれていった。*フィルヒョーも両者をみるのは不思議ではないと言っている。
1-興味ある発言
いまヒトは多くの疾患に悩まされている(精神的疾患をふくめて)。これら疾患のおおくを
獣医師は、すでに1970年代から経験しているという。とう然、その対処のしかたも確立しているようだ。
たとえば、動物にも自殺/自傷行為の願望がある。それについての対応策ももうできている。
2―興味ある発言
多くの医師は気がついていないが、いまアメリカでは医学校に入学するよりも、獣医学校に入学する方が難しくなっているそうだ。
医師はホモサピエンス1種しか診ないが、獣医師は魚類/両生類/爬虫類/鳥類/ホ乳類など、多岐にわたる種を診なくてはならないからだ。
3-興味ある発言
「たこつぼ心筋症」。2000年に日本人が発見した。左心室の拡張が精神的動因によっておきるというものだ。それまで医学界では精神が器官に影響をすることを認めていなかったという。
4-興味ある発言
ヒトの病名と動物の病名は異なるが、同じ疾患をさしていることが多い。
私の臨床から
犬/猫は何回も治療した。鳥/金魚も何回か診たことがある。爬虫類/両性類の経験はまだない。
疾患について微生物学条件をのぞけば、地球上での治療原理は温めるか/冷やすかの二つしかない。
将来、爬虫類/両生類に会えることを楽しみにしている。