25回目 作業姿勢その2 LateralizationあるいはSplit Brain型
25回目 作業姿勢その2 LateralizationあるいはSplit Brain型
投稿日2013年8月2日投稿者: waichisatoDC.→和漢構造論
以前から言っているようにカイロ医術の適応範囲は「疾患動因が物理的エネルギーにかぎる」。こんかいは視覚からくる疾患にでくわした時のことをのべる。視覚なのでたぶん光エネルギーになるのだろうか?
患者さんの訴えは「自分の中にもう一人の自分がいる」というものだ。治療のため色々な病院をおとずれた。脳のMRI画像もとった。検査結果はすべて正常。このような経緯で来院された。
私は患者さんの訴えから知識としてもっていたLateralizationあるいはSplit -Brain型の症状だと考えた。患者さんに作業姿勢についてたずねた。*患者さんを以後Aさんと呼ぶ。
結論を先にいえば、Aさんの症状は「視覚対象物を正面でみていない」ところに由来する。彼の主たる作業姿勢はPCにむかうこと。モニターを正面におかず、自身の右におき斜めにみていた。
このような作業姿勢をながくつづけると、LateralizationあるいはSplit-Brain型症状をだすようだ。
治療法
・モニター画面を常に正面からみること。
→逆にいえば対象物を正面からみないような、たとえば作業姿勢をとりつづけると検査
にはひっかかりにくい症状をだすようだ。
・いま一つ「時間を区切って片目を眼帯のようなものでふさぐ」。ここでは詳細は省略する。
結果
1か月ほどで「もう1人の自分はいなくなった」そうだ。
参考
・使われている側の脳の血流は増加するので温度は上昇するようだ。→耳あなをつかって
測定したがバラツキは大きい。
思い込み/先入観
今回のばあいたまたま患者さんの訴えにたいする知識をもっていた。しかし知識はときとして「諸刃の剣」になりかねない。「思い込み/先入観」となり、治療の正しい観察眼/分析能力を曇らせてしまうことにもなりかねない。
たとえば「意識混入」がよく指摘される筋力検査法(Oリングを含む)/脚長測定法等も思い込み/先入観が先行しやすい。それらによる分析、導きだされる結論にはとくに注意が必要だ。
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