カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

11回目 治療で大切なこと

11回目 治療で大切なこと

投稿日2012年3月26日投稿者: waichisato DC.→和漢構造論
私の経験から、カイロプラクティック医術を業としていくなかで大切だと思われることをいくつかのべる。もちろん「大切」とはあくまで私の基準でという意味だ。*正中線:背骨をふくむ。

・治療で一番大切なことは?
・カイロプラクティック医術はどういった疾患を治療対象にするのか?
・治療原理は?
・正中線上を治療すれば本当に治るのか?

○治療で一番大切なこと
・治療後の評価
自分のおこなった治療がうまくいった。うまくいかなかったをしっかり把握すること。そのためには絶対基準法での評価は不可欠だ。ブログ4~7参照のこと。
「本日の治療」終了時点で比較的でもよい、客観的基準で治療を評価すること。言い換えれば患者さんに向かって、「今日はこれでよいでしょう」と言える客観的根拠をもつこと。
*左右の脚長をくらべる、いわゆる「脚長測定法」は客観性にとぼしい。治療後の評価にはつかえない→相対的評価法とよぶ。

・患者さんの「良くなりました」には基準がない
治療家の多くは患者さんが「良くなりました」という言葉を評価の基準にしている。100%誤りというわけではない。が、「良くなりました」では今日の治療経験は明日につながらない。「良くなりました」には基準がないからだ。評価は基準があってはじめて意味をもつ。

・人は治ってあたりまえ
信じる/信じないは別にして、人類の知恵の書「聖書」では神が人を創ったことになっている。「神は自ら(神)に似せて創った。創り終えたあと満足したとも書いている」。だとすれば疾患は神が創ったものではない。とう然、人は治ってあたりまえのはず。私は治療家たるもの疾患が治ったことに浮かれるのではなく、「なぜ治らなかったのか」に重心をおくべきだとおもう。

・イネイト・インテリジェンス
カイロプラクティック医術の中に、「治癒はイネイト・インテリジェンス:先天的治癒能力によってなされる」という意見がある。
説によれば、カイロ・アジャストメントによる治癒信号が脳に達し自然治癒力が賦活するというのだ。その賦活したエネルギーにより身体は治癒にいたる。意見としては面白い。*賦活:活力化。

では治癒に向かわなかったときどう考える→治療がうまくいかなかったときだ。何がイネイトの働きを抑制したのか。あるときはうまくイネイトがはたらき、あるときは働かない。分岐点になるのは何なのか。

結局、最後には「はたらく/はたらかない」の理由をもとめることになる。私が治療後評価を絶対基準法でおこなえと主張する理由の一つだ。再三いうが。この絶対基準法はパーマー大の方法なのだ。

・イネイト説?
かなり無理がある。「人は1秒間に1億の刺激をうける。身体に加わった刺激のほとんどは脳に達する前に、脳の刺激に対する高い防御壁 によって阻まれる。脳に達する刺激はわずかでしかない。そのわずかな脳に達した刺激のうち、さらに意識層まで達するのはそのまたわずかである。

都合よく治療者のおこなう治療刺激が脳に達するという保証はどこにもない。唯一保障しているのが形而上学であるカイロプラクティック哲学だ。事実は何も保障していない。
だれしも思うことだろうが、カイロプラクティックは医術であって宗教ではない。事実に目を向けるべきだ。

○カイロプラクティック医術が治療対象にする疾患とは
疾患動因が物理エネルギー(外力エネルギー)によるものを対象とする。
いつも言うことだが、腹のすいている者には飯を食べさせる。失恋者には新しい恋。腹のすいている者は肩をもんでも満足しない。失恋者に食事をさそってもたべられない。化学は化学。精神は精神しかエネルギーは作用しあわない。多くの人もこう話せば「そうだ」とうなずいてくれる。

ところが医療となると「そうだ」とうなずいてくれる人の数はだいぶ減る。疾患動因が不明であるにもかかわらず化学的治療をよしとする/あるいは好む。繰り返しになるが、良識に従うなら物理→物理/化学→化学/精神→精神にしかエネルギーは作用しない。外力による物理疾患には化学エネルギーは作用しない。とう然、精神にたいしても異種エネルギーである化学剤は反応しない。治療は疾患の動因となったエネルギーの質に治療の質を合致させる。→おなじエネルギーで対応する。

○治療原理は
身体の長軸をsin90°にすること。長軸を地球の中心にむけ、前後軸と左右軸を長軸に直交させる。イネイト・インテリジェンス:先天的治癒能力が最大限に発揮される条件だ。  
カイロプラクティック治療とは、3軸の直交条件を再度復元化させるために治癒力として力学エネルギーを身体にいれる医術なのだ。

○正中線上(=背骨)を治療すれば本当に治るのか
設問を言いかえれば、「中心構造が治療対象部になるということは、エントロピィー的には最少に近い状態にある。この段階でまだ背骨上に治療対象部があるのか」とうことだ。

直接的外傷を背骨に受けないかぎり治療対象部になることはない。仮に外傷を受けたとしても治療部になるのは1回程度だろう。2・3回とつづくようであれば、その治療者の「治療を終了したという評価の仕方に問題がある」。絶対基準法をもちいれば治療ミスだと気づくはずだ。

頸椎
自由度が高いので色々な局面で治療対象部になることはある。ただし「ボキー/ガクー」というような治療をしてはいけない。キャピテーションがおきる。

次回 カイロプラクティック医術・治療対象部になるのは
2012年3月 佐藤和市DC.

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