カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

9回目 カイロプラクティック医術の理想

9回目 カイロプラクティック医術の理想

投稿日2012年1月23日投稿者: waichisato DC.→和漢構造論
理想:一つのあるは1か所の治療によって患者さんを治癒に至らしめること。HP:waichisato.com

もし指圧・マッサージさんができるだけ治療か所をへらしたいなどと考えたらどうなる。お客さんに「こいつ手抜きをしている。もう来てやらない」と考えられるのではないだろうか。

○1か所での治療は本当に可能か
多くの人はこう考えるのではないだろうか。「1か所で治癒させる。魅力的な話しだが机上の空論だ。理想だけなら何でも語れる」。理論的には可能だ。 プリビジョンという方法がある。これをくり返していけば理論的には最後の1か所にたどりつく。ただし運用はきわめて難しい。複数の人に手伝ってもらう必要がある。

○プリビジョン
順位/治療につかうエネルギーの質/大きさ/患者さんの治療を受ける姿勢(=重さのかかる方向)等を特定。治療対象部に適合する刺激を付加/負荷する。*刺激をエネルギーという意味でつかっている。

付加/負荷の時間がみじかければ、刺激を取りのぞくことによって身体はもとの「系-」にもどることができる。時間をおいてしまうと反応は進行して、もとの「系-」にはもどれなくなる。
この過程をメジャーでおこなったばあいをプリビジョンという。*アジャストメントはしていない。ただ適合エネルギーを付加/負荷しただけだ。

○1か所をもとめる
メジャーに刺激を付加/負荷する。15~20秒ほとでその「系-」は収束する。収束後、5~10秒で次の「系-」が出現。出現した系にまたプリビジョンをおこなう。付加→収束→次の系→付加→収束→次の系——→。

この過程をくりかえし次の治療対象部が出現しなくなった時点の一か所が、「1か所」による治療可能な場所になる。

過程の進行には問題はない。むずかしいのはどれか一つでも条件を間違えれば間違えの連鎖がはじまる。
より正確性をもった治療をと考えれば「Simple is best」。単純な工程の繰り返しのほうを治療家としては選択すべきだ。私見としてプリビジョンは一工程先までしか使わないほうがよい。

プリビジョンは適合刺激を付加/負荷しているため、身体は刺激を受け入れやすい。言い換えれば身体の変化速度がはやい。10秒もすぎれば治癒過程はかなりすすむ。

○重要
カイロを業とする者がおちいりやすい考え方がある。治療対象部がはじめから背骨上に現れるとの思いこみだ。背骨上に治療対象部が現れるとしても、治療の最終局面に入ってからになる。
序/中盤/終盤では背骨上に反応はあらわれにくい。もし現れるとしても出現確率はかなりひくい。*序盤→中盤→終盤→最終局面とは将棋の局面にたとえている。
今一つ。背骨を治療しないのはカイロではないという「不毛の論議」もわすれた方がよい。我々はカイロプラクティックにたずさわる前に医療にたずさ わっていることを自覚しなくてはならない。

最優先で患者さんを治療/治癒にいたらしめるのが務め。患者さんには「カイロかカイロでないかは全く意味がない」。
次回 カイロプラクティック医術・真の治療対象部とは
2012年 1月 佐藤和市DC.

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