カイロは米国の正規医療。もみほぐし治療はしない。医療と慰安は両立しない。

8回目 指圧との違い/治療と慰安

8回目 指圧との違い/治療と慰安

投稿日2011年12月15日投稿者:waichisatoDC.→和漢構造論
カイロプラクティック医術は身体への接触行為の数をできるだけ減らしたい。一方、指圧は丁寧ということから「押す数」を増やしたい。*アジャストメント:治療/施術の意味。

統合医学会というのがある。鍼灸・指圧・接骨などを含む色々な専門家が属している。2009年の話しだ。指圧の先生がカイロプラクティックは指圧の一部だという認識を示した。これに対し、カイロ側は哲学が違うと反論した。DCの集まりの場で反論した先生が言っていた。私はその場にいなかったので、カイロ側の先生がどう哲学を説明したかは分からない。

○治療と慰安の違い
表現方法としては色々あるだろう。多くの人が賛同しうる意見としては、「治療は疾患からの治癒につとめる」。
「慰安は気持ちよさをあたえる」。どちらも仕事としての優劣はない。但し「似て非なるもの」。相容れないものが両者にはある。

○治療
治療目的は力学的エントロピーの減少化。脳に治癒信号を的確に伝えるため、与える刺激の数をできるだけ少なくする傾向をこのむ。刺激にたいする「慣れ感覚」を小さくするためだ。治療に気持ち良さはない。ただ治癒に至れば心身ともに和らぐことは確かだ。

○慰安
気持ちよさを主たる目的とする。患者さんの皮膚にできるだけ多く接触(=押す/もむ/さする等)することを推奨。身と心を和らげるという意味からすれば慰安も治療行為なのだ。

○両者が相容れないところ
・慰安は皮膚に多く触れることを良しとする。
・一方、治療側からみれば多く触れることには問題がある。
・患者さん側からみれば触れられることはとにかく気持ちがよい。

マッサージ・指圧のように押し・もみ・さすりが比較的長時間連続的におこなわれると、脳は連続刺激に対して一種の「麻痺」になる。どの刺激=信号に(脳は)反応してよいのか分からなくなる。*この脳の麻痺感覚こそが慰安の真骨頂なのかもしれないが?

結果、多くの治療者が術後におきると信じている好転反応。あるいは揉みかえしなど。脳に対しメチャクチャな刺激を送ったための反応がおきる。

○皮膚への接触という点に着眼したばあい両者は真反対に位置する。

次回 カイロプラクティック医術 カイロ医術の理想
2011年12月 佐藤和市DC.

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