19回目 カイロプラクティック医術・疾患のはじまりとは
投稿日2013年1月18日投稿者: waichisato
ホメオステーシス:恒常性維持機構の目的は身体の諸条件を一定にたもつこと。とう然、温度もふくまれる。
いろいろな表現ができるとおもう。ます化学/物理/精神的に疾患をどうみているか一般的例をみてみる。
○化学的に
数千年わたって人々に信じられ、支持されてきた漢方/湯液の考え方からみてみる。治療原理は「はかす・くだす・冷やす・温める」の四つがある。
四つの内3つ:はかす・くだす・冷やすは身体温度を下降へとみちびくよう作用する→冷却させる。1つが増熱化→温めるようにはたらく。
○物理的に
地球上での治療原理は二つ。温める/重さをかける。変温動物である爬虫類は調子がわるくなると身体を太陽にあて温める→体温コントロールができない からかもしれない? 哺乳類は身体を大地によこたえる→冷やす。二足歩行であるヒトは重さをかけ治癒過程に誘導する→減熱/増熱をもちいる。
○精神的に
知恵熱。カゼなどのばあい頭を冷やす。冷やすと気持ちがよい。頭をつかうとあつくなる。頭寒足熱。本来、頭は冷えていて正常のようだ。
疾患というわけではないが頭はつかうとあつくなる。おそらく長い/強いストレスにさらされても頭はあつくなるのではないか。*精神=頭という前提で。
化学/物理/精神のどれをとっても対温度→増熱化を防ぐ/嫌がる傾向にある。おそらくフラクタル構造ということから予測すれば、多くの疾患のはじまりも増熱化傾向:炎症/エントロピィー増大ではないのか。
前出の閉鎖→開放への変化も増熱化傾向の維持を長期間にわたって回避する、一つの恒常性維持なのだろう。
二足歩行の我々の身体では両脚にかかる重さの左右比は、直接身体の温度(=体温)コントロールとしてはたらく。誤解をまねくとけないので付けくわえる。身体のばあい重さの軽い側:増熱側が常に悪いというのではない。治療的には対象部になる場合/ならないばあいもある。どうように重い側も治療の対象に なるばあい/ならないばあいがある。
いづれにしても身体の機能/構造/精神が一定の振り子運動の中にあるとき身体は正常に保たれる。
おそらくカイロプラクティック医術の適応範囲というのは、身体要素:機能/構造/精神が一定の振り子運動の中にあるときだとおもう。と、言葉でいうのは簡単だが、振り子の幅/境界をどのように見極めればよいのか?
前出(13回目)の開放系の身体状況を参考にしてもらいたい。そして何度でもいう。術後評価をすること。
2013年1月 佐藤和市DC.