慰安技法
慰安技法
- 気持ちよさを主たる目的とする。患者さんの皮膚にできるだけ多く接触(=押す/もむ/さする等)することを推奨。
- 患者さんに気持ちよさをあたえる。
- 言葉では色々表現できるが、第一義的に治療を目的とはしていない。
- 理由として脳脊髄中枢神経系は腸の内胚葉上皮の神経と、皮膚の外胚葉上皮の神経からできている。
- 皮膚に何十分にわたって押し/もみ/さすり加えると何の信号に中枢神経系は反応してよいのかわからなくなってしまう。
- 結果、「好転反応」という治療者の自己弁護に近い用語までうまれる。
治療と慰安は根本的にすべてが異なる。
- 患者「A」さんの「本日の治療」において両方をおこなうことはできない。
- 皮膚をとおして治癒信号とは関係のない信号がおくられる。
- 無目的の信号が相当な量、中枢神経系におくられるため対応できなくなる。
- 治療目的は力学的エントロピーの減少化。
- 脳に治癒信号を的確に伝えるため、与える刺激の数をできるだけ少なくする傾向をこのむ。刺激にたいする「慣れ感覚」を小さくするためだ。
- 治療に気持ち良さはない。ただ治癒に至れば心身ともに和らぐことは確かだ。
- 絶対基準法で治療後を評価すればわかる。
- 治療というのは最低限度、治すべき位置と治す順番を同時にみたさなければならない。
- パーマーでは
・治すべき位置をサブラクセーションと呼ぶ。
・治すべき順番を「メジャーを治せ、マイナーには触れるな」とおしえる。
- パーマーでは
- 両者が相容れないところ
・慰安は皮膚に多く触れることを良しとする。
・一方、治療側からみれば多く触れることには問題がある。
・患者さん側からみれば触れられることはとにかく気持ちがよい。
- 皮膚への接触という点に着眼したばあい両者は真反対に位置する。
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